2018年度公務員試験のEYE合格体験記

「諦め癖を捨てる」

東洋大学 経営学部4年(受験時) 1.0年講座 3月生
ベーシックコース

最終合格特別区Ⅰ類、気仙沼市上級

―大学受験の悔しさから―

 大学受験がうまくいかず入学してからもしばらくは何となく過ごしていた時にたまたまEYEの広告を見て感覚的にこれだと思いました。当初は公務員のことを何も知らなかったのですが地元に帰ることも視野に入れていたので、民間よりは公務員かなという考えでした。学習を続けていくなかで、絶対に合格したいという気持ちが日に日に強くなりました。面接練習や説明会の参加を通じて業務の幅広さや重要性を学びモチベーションを高めていきました。

―アットホームさが決め手―

 最初の個別相談で岡田先生が親身に相談にのってくれたのが決め手でした。入学してからもそのイメージは変わらず、講師の先生とも距離が近いのでわからないところがあればすぐに相談に行けるところが他の予備校にはないEYEの魅力だと思います。また、意識の高い受験生が多く交流会などをきっかけに仲良くなり切磋琢磨できるところもよかったです。

―私の学習の流れ、学習から感じた事―

スタートの時期(4~8月)

 この時期は授業にできるだけ出席することと勉強の習慣をつけることに力を入れていました。内容としては数的、経済、憲法です。数的は基本的には授業で学習した問題の復習をやっていました。時間があるときにダーウィンなども行っていましたが今思い返せば授業のプリントの反復で十分だったと思います。経済も同じで授業の復習がメインでした。時間があるときにつまずかない経済学を読んでいました。憲法は判例がわかりやすいものが多く自主学習は少なめだったと思います。この時期は1~2時間の学習が多く0分の日もザラにありました。週間学習実績表の記載提出をして学習のアドバイスをもらうことがこの時期のポイントだと思います。

中間期(9~12月)

 この時期から本格的に学習を始めました。特に経済と法律系を出来るだけ形にすることを意識しました。民法、行政法、マクロは授業の消化にあたってミクロと数的系に力を入れました。何度やってもわからない、忘れてしまう問題に固執しすぎてしまったなと今振り返ると感じます。試験をすべて受け終えて分かることは難しい問題では差はつかないが頻出問題を落とすとかなりの差がついてしまうということです。主要科目の基礎をおさえてできるだけすべての科目に手を付けるべきです。公務員試験で一番重要なことは何かと聞かれたら捨て科目を作らないことと自分は答えます。とはいってもこの時期は学系や教養科目の多くに手を付けていられていませんでした。学習時間は1日5~8時間程度でした。

直前期(1~3月)

 人生で一番勉強をした時期です。1週間のスケジュール、1日のスケジュールを週末に作り改善する作業を継続しました。具体的には8時から数的1時間、法律系の確認テスト1時間、学系のビデオ、お昼、復習1時間、経済スー過去1時間、残りはやりたい科目、今日やり残した科目などといった具合です。1月にビデオを完結させて2月からはひたすら自主学習でした。毎日自習室に通って他のみんなの頑張る姿を見て負けずに頑張ろうと思っていました。そしてこの時期から月に一回模試を受験して試験の雰囲気や時間配分などに慣れていきました。模試に標準を合わせて学習を進めることでモチベーションを維持しました。ただ模試に執着しすぎると模試終了後にやる気が一気に落ちてしまうので注意が必要です。この時期は説明会にも参加し期待と楽しみが増した一方で、過去問と模試の数をこなすうちにどんどん不安になりました。公務員試験はとにかく範囲が膨大なので、頻出科目と自分の得意分野を早く見つけることが肝心だと思いました。学習時間は1日10時間程度です。

―本番①(4~6月)―

 4月は特別区前だったので特に小論文に力を入れました。全文を作成するのは時間がかかるので第一段落の書き出しを毎日練習しました。小論文は政策の内容よりも、どれだけわかりやすい文章を書けるかが重要だと思います。もともと国家一般職が第一希望で教養科目が他の人よりも手薄だったので結果的には小論文に救われました。この時期に小論文のコツをつかめたので特別区の筆記が終わってからは小論文の学習はほとんど行いませんでした。5月は特別区の試験を受けズタボロの結果でした(笑)点数が良くなかったこととちょっとした開放感で1週間ほど学習に力が入らなかった気がします。EYEは特別区希望者が多いので自分の気持ちもどうしても特別区寄りになってしまい、国家一般志望の自分にとってはいろんな意味で苦しかった時期です。心身ともに限界でしたが周りに支えられ自分なりに工夫を凝らし、こらえることが重要だと思いました。6月は国家一般職を受験しました。最後の最後まで勝負がわからないのが国家一般職の良さだと思います。要の専門科目は前日まで点数が伸びますし専門試験で8割とれれば教養は半分以下でも合格できます。今年は教養試験が難しくもうだめかと思いましたが専門試験で何とか巻き返すことができました。難しいと言われていた国家一般職の一次試験を突破できたことはかなり自信になりました。

―本番②(7~8月)―

 7月はひたすら面接練習をしていました。B日程の勉強もあったので夕方まで面接練習、夜の1~2時間は筆記対策にあてていました。面接練習は主にEYEでみんなと行い、都合が合う日は仕事センター、大学のキャリアセンターも利用しました。まず他の受験生と一緒に面接練習をすることで面接官の気持ちや仕草やマナーなどに気づくことが出来ました。仕事センターやキャリアセンターで大人の人に見てもらうことも必要だと思い、毎日通いました。面接は回数を重ねて慣れることと最低限のマナーを覚えたうえで自分らしさをおピールすることが重要だと思いました。面接練習後に志望先の区や省庁を分析していました。二次試験は面接のためだけではなく、これから自分が何十年も務めるところがどんなことを行っているか調べられるいい機会だと思います。B日程の学習については数的と文章理解を毎日何題かこなし人文と自然科学はできるところの補強をしていく感じでした。今思えば人文と自然科学はコスパがあまり良くないのでこの時期は数的と文章理解に絞っちゃってもよかったなと思っています。人文と自然科学を固めるなら1月か2月に講義などを通じて固めるのが効果的なのかなと思います。7月末のB日程で筆記試験がすべて終了したので週末や平日の夜に気分転換の時間を入れていきました。この時期は同じ公務員受験生や家族、キャリアセンターの方など多くの人に支えられながら乗り越えられた時期だと思います。またたくさんの人と話して情報を共有することもこの時期のポイントだと思います。

―生徒同士、生徒と講師の距離の近さがEYEの魅力―

上記の内容と重複になってしまいますが、一番驚いたのが講師の方との距離が近いことです。学習の進め方、苦手科目、小論文など不安なところをすぐに相談できる環境が整っていて、勉強が苦手な自分も安心して学習を進めることが出来ました。また優秀で親切な受験生が周りにたくさんいて筆記も面接もみんなにひっぱってもらったおかげだと思っています。すぐに仲良くなれるので友達を増やしたい人のもおすすめです。

―公務員試験を受けてよかったこと―

 苦手意識を持っていた勉強や、人前で話をすることが苦にならなくなりました。公務員試験は範囲が膨大ですが裏を返すと学べる分野がたくさんあるということで、特に時事などで現在の日本や世界の情勢を学ぶなかで学習したことが実際にニュースになっているとかなりやりがいを感じます。また面接練習などで相手に自分の思いや感じていることをわかりやすく伝えることを学びました。自己分析を通じて今までの自分の人生を見つめなおすいい機会にもなりました。学生のうちに自分の苦手分野を克服すること、克服しようと努力することが出来たことは自分にとって本当にいい経験になりました。
 何度もくじけて諦めかけましたが難しい問題をどう自分なりにアプローチするか、気持ちが上がらないときはどう勉強するかなど窮地に追い込まれても努力ができるようになりました。今までの自分は何か辛いことがあるとすぐに投げ出してしまう癖があったのですが今回の試験をきっかけにその弱点を克服出来たと思います。結果的には第一志望の国家一般職は二次試験で不合格になりましたが、今までの学習に悔いはありませんし、とても満足しています。今回の試験勉強の満足感と悔しさを教訓に公務員になってからも新しい目標を見つけて頑張っていこうと思います。