逆算思考の司法予備合格術 合格に必要な能力をすべて「逆算」して詳細に分析

問題分析能力

問題文を整理して理解し、分析する能力

予備試験では事例をもとに論文答案を書きます。そのため、論文式試験では問題文を整理して理解し、分析する能力が必須です。憲法であれば「原告の主張や被告の主張はどこに書いてあるのか」、民法であれば「時系列順にどのような出来事が起きているのか」、刑法であれば「各人の行為は何なのか」といった事項を分析していくのです。予備試験の過去問や旧司法試験の過去問を用いて、問題文を整理する力をしっかりと身に付けましょう。

条文適用能力

❶適用されそうな条文がわかる

問題文の事実に対して、どの法律のどの条文が問題になるのかを抽出できるというのが第一歩。それが「条文抽出できる力」ということです。刑法の問題文に「~する気がないにもかかわらず~するかのように装い」とあれば、第246条の詐欺罪を検討する場面だな、ということがわかる能力のことです。

❷条文の要件・効果がわかる

次に、抽出した条文の要件・効果がわかる必要があります。条文には特定の要件が満たされた場合に、特定の効果が発生することが書かれていますので、その要件・効果を把握していることが必要になります。上記詐欺罪の例でいえば、詐欺罪の構成要件(成立するための条件)は何で、それが満たされた場合にどのような刑罰を受けるのかということがわかる能力のことです。

❸条文で問題となる論点がわかる

条文には法律上の論点(解釈上、議論が分かれているもの)が存在することが多いです。そのため、その条文の論点を把握していることが必要です。上記詐欺罪の例でいえば、「実際に財産的損害が生じたことが必要か」「国(国家的法益)に対する詐欺も成り立つのか」といった点などが論点となり得ます。こうした点を問題を検討する中で導くことができるか、という能力のことです。

答案作成能力

❶答案を構成する

論文答案を書く時は、「答案構成」と呼ばれる答案の骨組み・設計図を最初に書き、それに沿って答案を書きます。答案構成は、自分が答案を書くためだけに参考にするものなので、なるべく簡潔に短時間で仕上げるべきものです。予備試験は原則として1科目70分の試験。問題文を読んで分析するのに5~10分、答案を書くのに40分前後は必要。従って、答案構成に掛けられる時間は10~15分程度しかないのです。

❷答案構成に沿って論文を書く

答案構成をしたらそれに沿って論文を書きます。予備試験では、各科目2000文字前後の文章を書くので、40分程度は必要と考えてください。答案構成をしすぎると答案を書く時間がなくなり、答案構成を全くしないと答案を書く時に迷ってしまい、うまく書くことができません。答案作成能力の鍛錬は非常に重要なのです。

短答対応能力

論文試験対策でカバーできていない細かな短答知識の部分については、整理表の作成や条文を読むことで身に付けましょう。

口述対応能力

口述では民事実務、刑事実務の2つが問われます。口頭で答える能力と、要件事実や民事執行といった専門分野の知識を身に付けましょう。