最終合格特別区Ⅰ類、国税専門官、さいたま市(大卒程度)
表向きには、母子支援施設のボランティア経験から多角的な視点で子育て支援をしたくなった、というのが理由です。しかし本音を言えば、結婚や出産、育児を経ても働き続けやすい環境に惹かれて、公務員を志すようになりました。
高校の時の先輩がEYEにいたこと、同じ女子大の生徒が多いこと(EYEに通う日本女子大の生徒だけの交流会もありました)、大学からの距離が近いこと、など理由はいくつかあります。中でも最も魅力に感じたのは、EYEの先生方が親身になってお話を伺ってくれるという点です。どんなに辛い状況にあっても、相談すれば一緒に悩んで解決策を出してくれます。ぜひ、一度EYEの先生方とお話してみてください。
スタート時期(4月~7月):余裕を持って勉強を始めたいと考えていたので、ちょうど年度の切り替わり、大学三年生の4月に入校しました。この時期はDVDを見て、今後いつ見ても授業が再現されるようなレジュメ作りを心掛けました。具体的には、レジュメの端に先生の言った豆知識や、具体例、または冗談話など、気になったことは何でも書いておきました。はじめは、なんとなくレジュメを華やかにしたいとしか考えていませんでしたが、これらが後々直前期になっても、授業の詳細を思い出すきっかけに繋がり、いい効果がありました。
中間期(8~12月):この時期は地方自治体の開催している、ボランティア活動やインターンシップ、イベントに積極的に参加しました。受験生として、一次試験突破は当然視野に入れていると思うので、まだ余裕のあるこの時期を二次試験対策や面接カードのネタ作りに活用するのが最適かと思います(中だるみ対策にも)。私はこの時の経験が、「公務員になるぞ」という意志を高めたり、二次試験対策に大きく影響しました。また、この時期論文作りに着手していると後に安心要素になると思います。
直前期(1月~):「8~10時間勉強する直前期」と聞いてなんとなく焦るも、現実味がありませんでした。そこで、模試を本番だと思って、細かく目標日を決めました。とりあえず目先の模試に向けて頑張ることで、勉強のサイクルや、目標日までに科目全体に触れられるような計画づくりが身についた気がします。勉強時間は、私は気分にむらがあったので、「できる日はがっつり15時間」「できない日は6時間」など、自由に設定しました。また、早起きすればするほど午後自由になる時間が増えるので、午前4時に起きて午後2時に勉強を終え、そのあとは友だちと遊びに行く、なんてこともよくしていました。この時期はたしかに頑張り時ですが、メリハリをつけて遊んだり休んだり、気を抜く時間をいかに上手に扱えるかも大切です。しっかり休めることが、思いっきり勉強できることに繋がっていると考えています。パンクだけには注意!
まず、論文対策については、優秀な先輩方や先生の論文を参考にする方法もありますが、私は一から自分で論文を作りました。自分で論文を作るメリットは、自ら書いた論文や調べた政策なので“覚えやすく忘れにくい”という点です。そのため、比較的難しい論文の題にも柔軟に対応できたり、面接試験の段階でかなり役に立ちました。ただ、作るのにある程度時間を要するので、3ヵ月~4か月ほどかけて余裕をもって作るといいと思います。不安な方は、EYEの先生に相談・添削をお願いしてください。
論文は15~20種類を作り、直前の二か月に一気に暗記しました(自分で作成したものなので覚えるのは苦ではありませんでした)。応用力をつけるには、模試で論文試験を受けると良いと思います。突発的な論題に対しても、落ち着いて知識を組みたてることができれば、論文試験は無敵です!
面接対策については、合格者の集まりに積極的に出て面接対策仲間を作りました。計8回練習したと思います。公務員の面接は誠実さやコミュニケーション能力など、基本的なことが大切だと思うので、そういったことが自然と引き出されるよう、何度も練習できる環境が必要だと思います。実際の二次試験の面接では、「笑顔」と「受験する自治体の情報」を大切にしました。この二つは十分にしておくと特に自信がつきます。どんなことでも聞いてくれ!という姿勢で臨めました。自治体の情報は、基本的な情報(地方自治体であれば、人口や特産物など)のほかに、自分がしてみたい仕事をいくつか挙げ、それらを中心に政策等を調べておくといいと思います。
合格した先輩や、EYEの先生やチューターさんから直接お話を聞いて沢山情報を仕入れてください。試験を乗り切るうえで、気づかなかったことや知らなかったことが発見できるはずです。特に、捨て科目の選択やテキスト選びは、慎重に相談すると良いと思います。
しかし、それだけ公務員は魅力的な職業です。公務員試験に挑戦する皆さんは、これから「大変」な思いをするかもしれませんが、それだけ明るい未来が待っていると信じてください。努力はすればするほど報われます。この先何十年の未来のために、この数か月、数年、思いっきり「大変」な思いをしてみましょう!