最終合格埼玉県上級、特別区Ⅰ類
二次辞退東京消防庁消防官Ⅰ類、裁判所職員一般職、国家一般職、防衛省共済組合
三次辞退多摩市(上級)
東京消防庁で勤務する父の背中をみて育ったため、物心ついた頃から人の役に立つ公務員という職業に憧れを抱きました。高校2年生の進路選択の際、公務員になって人のために働くという信念がより一層強くなっていたので、大学は法学部に進もうと決意しました。大学では体育会系の部活に入っていなかったので、事務職の公務員を志望しました。
自分は予備校の小さな自習室に毎日通っていたので、すぐに仲間ができました。予備校も、交流会などで受験仲間を作る手伝いを積極的にしてくれるので、仲間を作ることができました。仲間とは情報交換や面接練習、勉強法など様々なことを気軽に話すことができるので孤独感を感じることなく勉強できたのも、合格の要因の一つだと思います。
自分は朝が弱くて10時に予備校が開いてから毎日自習室で勉強していました。裁判所が第一志望だったので、法律科目は問題演習中心というよりかは、寺本先生のレジュメで理解度を深める勉強をしていました。特に学説をしっかり理解することを意識して勉強していました。また、経済原論を諦めて刑法を選択することを決意していたので、併願先で使う行政科目に関しても力を入れていました。教養については、暗記が得意だったので人文科目と時事の対策を中心に取り組みました。特に「速攻の時事」の星3が付いているページを何度も何度も読み直していました。数的に関しては、判断推理と資料解釈を時間がかかっても問題が解けるようにしておきました。と言うのも、数的処理の図形の問題はひらめきが必要な場合があるので問題との相性があります。その点、判断や資料は時間をかければ解ける問題が多くあるので、時間がかかっても一問を取りにいけるようにしました。
面接対策:まず、チューターゼミで早いうちから面接カードの書き方や入室の作法など面接の基本を練習しました。その後は一次試験合格後に、同じ志望先の仲間たちと面接の練習をすることで対策しました。あまり練習しすぎると、本番で面接官に不自然な印象を与えてしまうので、受け答えはできるだけ自然な会話のようにしていました。
教養論文に関しては、直前講習で織田先生の講義に出席しました。講義では主要テーマについて解説してくれ、添削もしてくれるので勉強になりました。特に意識した点は、文書構成です。①現状について、定義づけ ②問題提起 ③解決策について といった文章の形に気を付けて練習しました。 書いて覚えるより、参考答案を何度も読み込みながら接続詞に気をつけて覚えていました。裁判所や国税、都庁で使う受験生が使う専門記述は、寺本先生のレジュメを何度も何度も読み込んで暗記していました。特に、スマホの録音アプリで専門記述を自分の声で録音し、帰りの電車で聞いていました。五感を使って暗記するのがポイントだと思いました。裁判所の試験ではボールペンで書かなくてはいけないので、練習としてボールペンで実際に書く練習を週に1回しました。
前述の通り私は経済原論を捨ててしまったので、第一志望の裁判所事務官以外の併願先について早いうちから決めておく必要がありました。特別区や国家一般職では問題や科目の選択ができるため過去問を見て自分が何を解けば合格できるのかを研究しました。教養についても、数的推理が苦手だったため数的を除いた問題数で6割に達するには何を落としてはいけないのかといった作戦をしっかり立てていました。経済原論を捨てた自分は法律が好きで、暗記が得意だったので、政治学、行政学から経営学や教育学まで幅広く行っていました。
大学の友人たちを見ると民間志望が圧倒的に多く、就職活動の終了も民間の方が早いことから孤独感や疎外感を感じることがあること思います。自分に関していえば2回も受験に失敗して、3回目の挑戦だったので周りの友人は社会人として輝いていました。皆さんが公務員を目指しているのには、それぞれ理由があるからではないでしょうか。つらく大変な道を自ら選択した皆さんには強い思いがあるはずです。既卒だから不利とか、職歴があるから不利とかは関係ありません。皆さんがこれからするたくさんの努力は必ずみなさんの思いにこたえてくれるはずです。皆さんが第1志望の受験先に合格できることを心から祈念しています。