2017年度公務員試験のEYE合格体験記

「2年目の再チャレンジで成功」

既卒24歳(受験時) 90日講座 12月生 プレミアムコース10

最終合格国家一般職(大阪税関)、国税専門官

モチベーションチャート

-地元に貢献できるのが公務員-

 元々は地元である京都に残ることができ、知り合いが多い地銀への就職を考えていましたが、銀行業務には興味が湧きませんでした。そんな中で、学生時代お世話になった先輩が地方公務員に合格されて、私も地元に貢献できる公務員になりたいと考えるようになりました。本格的に決意したのは大学4年生の6月だったと思います。

-わからないところを個別授業で解決できる-

 文学部であったため、法律、経済とは全く縁のなかった私は、これらで苦しむことは想定していました。その上、既卒での挑戦となるため面接には不安がありました。そこで、これらの点をマンツーマンで親身に指導していただけるEYEが一番自分に合っていると考えました。

-学習の流れ-

 私は最終合格できるまでに2年かかりました。今回は、2年目のことを中心に書いていくことにします。
 11月の上旬頃に1年目の挑戦が終わり、少し時間を設けて気持ちの整理をつけてから勉強を再開しました。1年目、自分なりには努力したつもりのことが結果につながらなかったことでショックも大きく、「もっかい勉強漬けの毎日か。」と思うとやる気が出ませんでした。そこで2週間、後ろめたいと感じるほど遊んでみました(笑)。すると、気持ちもリセットできて再始動の心構えもできました。再スタートの際にやる気が出ない方は、一度肩の力を抜いてみることをお勧めします。

<再スタート時期(12~2月)>

 この時期は1年目に逃げてしまった数的、ミクロ・マクロ、人文科目を徹底して勉強しました。ミクロ・マクロは丸山先生のDVDを毎日2つほど見て、レジュメの問題を完璧に解けるようにしていました。DVDを消化した後はひたすらスー過去を回していました。数的は午前中しかやらずに、スー過去を回していました。人文科目は織田先生のDVDを一通り見てから市販の問題集を回しました。法律は問題を解くよりも、森本先生のDVDを見ていました。そして、レジュメを読み込んでから、ダーウィンでわからないところを確認していました。2月から始まる早朝自習室はできるだけ7時半から行って、その時間はすべて数的に費やしていました。

<中間期(3~4月)>

 この頃には経済科目がほぼ仕上がっていたので、法律の条文を読む作業に取り掛かっていました。特に、民法は森本先生のレジュメに載っている条文を、毎日14分の1ずつ消化していました。2月ごろから学系科目に取り組みましたが、1年目に頑張った政治学は綺麗さっぱり忘れ去っていました。そこで、政治・行政・社会・経営・国際関係すべてを一通り受講してみました。その中で、一番自分に合っていた経営学を深く勉強していました。4月に入ってからは、教養科目を本番通りに時間を計って解いていました。専門は国家一般職と裁判所事務官の問題を大体10年分解いていました。法律、経済ともに難しいですが良い練習になりました。そして、間違えた問題に付箋をつけていました。

<直前期(5~6月)>

 この頃になってからは過去問を見直して、ひたすら「苦手ノート」を作成していました。付箋を付けていた問題や苦手な条文、人物のノートを作り、試験前はそれを読み返していました。どうしても、やる気が出ない日は、場所を変えて、自分専用の1問1答を作成していました。そして、受けた試験種の問題、特に時事と法律はしっかり復習をしていました。新しい分野に手を出すことはしませんでした。

-人との距離が近い-

 実は1年目は、あまりEYEへ通わずに1人で図書館に籠って勉強することが多かったです。「勉強なんて集中できる場所があれば大丈夫だから。」と考えていましたが、これは失敗でした。長丁場の公務員試験を1人で黙々とやるには限界があるということです。2年目から毎日EYEへ通うようになってからは「いつも1番最初に来て最後までいるあの人には負けない。」など周囲から刺激を受けてモチベーションにもつながりました。また、1年目に第一志望だった京都市役所の最終面接で落ちてしまった際にも、槇矢先生と森本先生をはじめ講師や受付の方々は自分のことのように心配して下さって、次第に立ち直ることができました。友人や講師の方と距離が近いEYEだからこそ、辛い時も頑張れたのだと思います。

-論文&面接対策-

<論文対策> 

 教養論文については、国家一般職試験の1か月前から織田先生のレジュメを読み込むのみでした。構成だけ頭に叩き込み、実際に書いて添削をしてもらうということはしませんでした。結果、本番では時間が足りず、足切りに怯える2か月を過ごすことになったので、しっかりと添削を受けることをお勧めします(それでも本試験の評価は4をもらうことができました)。
 憲法論文については、森本先生のローラー憲法の講義を受講しました。約20通の答案をすべて完璧にすることは無理だと思ったので、過去の傾向を分析してヤマを張りました。年度から人権分野、特に時事で話題だったヘイトスピーチ関連から表現の自由を予想すると裁判所事務官で的中しました。

<面接対策>

 面接対策は、森本先生と笹田先生にお世話になりました。2人の方々に見てもらうと、違う意見を聞けたりもするので良いと思います。そして、受験生同士で動画を取りながら受け答えの練習をしました。動画は客観的に自分の話し方を見ることができるので改善点が見つかるはずです。
 また、織田先生の面接対策実践講座はしっかり受けておくべきです。本番での典型質問に対して、教えていただいた通りの答え方をしてみたところ、非常に良い反応が得られました。返って、その改善に努めることができたからだと思います。先生方と話し合った結果、1年目の筆記試験で良い結果を残せなかった理由は3つであったと考えました。
 1点目は、時間を計って教養試験を解いていなかったことです。1年目も数的や文章理解には取り組んでいましたが、これらをぶつ切りで勉強していたため、本番での時間配分が上手くいきませんでした。数的だけ、文章理解だけ、ならばそれなりに解けましたが、教養試験となると話は別でした。本番では、いわゆる「捨て問題」にも真っ向から挑んでしまい、時間が足りないことがほとんどでした。捨て問かどうかを判断するためには、練習の段階から、「教養試験」として解いておく必要があると思います。2年目では、4月ごろから、時間を計って、毎日10時から数的と文章理解を合わせて解くトレーニングをすることで感覚が身に付いて解決することができました。
 2点目は、ミクロ・マクロを暗記に頼ってしまったことです。1年目は理解することを面倒に感じて、暗記に頼りがちでした。暗記では少し問題をひねられると太刀打ちできず、どの試験でも半分程度しか正解できませんでした。せっかく法律科目で稼いだ点数も台無しになってしまいました。2年目では、理解できていないと思う部分を丸山先生と冨田先生に積極的に質問しに行きました。時間がかかっても、根気強く、理解するまで付き合ってくださりました。理解するために時間がかかり、面倒な作業に感じるかもしれません。しかし、理解した分野というのは頭に残るので復習する際に余計な時間を割く必要がありませんでした。理解のポイントとしては、方程式のグラフが描けるようになることだと思います。これができるようになると、文章題でも計算でも対応することができるようになりました。結果、2年目では裁判所事務官で9点、国税専門官で満点、国家一般職で8点を取ることができました。
 3点目は、捨て科目を作ってしまったことです。1年目は人文・自然科学をほぼ全捨てで挑んでしまい、その分野では悲惨な結果になりました(全くノータッチの物理のみ正解とかです笑)。しかし、2年目では日本史と世界史をじっくり勉強することで、その科目だけでなく、法律や学系の理解に役立ちました。これらを勉強するのに役立ったのはEYEに置いてある歴史漫画です。やる気が出ないときや眠たい時に漫画を読んでいましたが、歴史の流れを押さえるのに最適でした。時間のない方は江戸時代以降、市民革命以降だけでも良いでしょう。
 学系科目についてですが、これも一通り講義を受けておくことを勧めます。できれば、国際関係までです。国際関係まで受講される方は非常に少ないと思いますが、人文と時事の総復習になりました。国家の試験ではどの学系を選ぶのか皆さん悩まれます。最終的には個人の好みによりますが、私は経営学が狙い目だと思います。年度ごとの難易度のバラつきが少なく、一番安定しました。織田先生のレジュメの問題をひたすら回しておけば力が付き、おまけに教養経済でも役立ちました。ちなみに織田先生の講義は点が線で繋がるように構成されています。何気ない雑談が本試験で役立つこともありました(2017年ではコンドラチェフの話が印象に残っていたので正解できました)。できれば、人文・行政科目融合講義まで受講して、1問1答を仕上げておくことをお勧めします。これらのおかげで、2年目の本試験では、人文分野は最悪でも1問ミス、国家一般職では経営学を選択して満点を取ることができました。
 勉強量については、2月からほぼ毎日早朝自習室へ行って、閉館まで残っていたと思います。直前期の平均は10時間程度でした。1日のヤマである昼ごはんの後の眠気との戦いは、手を動かす計算問題や歴史漫画を読んで乗り越えていました。オープンスペースへ行くときは食事の時のみと決めて、基本はブースの奥の席で勉強していました。そして、息抜きのため夕方ごろには10分ぐらい散歩をしていました。集中力がない時に勉強をしても、その分野をやった気になってしまうだけで意味がないので、自分なりのリラックス法を見つけることは重要です。
 最終的に、約半年で国家一般職の教養科目を19→30点、専門科目は26→32点まで伸ばすことができました。

-再チャレンジされる方へ-

 2年目で成功するためには、他人のアドバイスに対して「素直」になることでしょう。これは森本先生が、勝利復活ガイダンスで仰っていた言葉です。ガイダンスの内容は、涙を堪えるのに必死だったのであまり覚えていませんが、この言葉が印象に残っています。1年目、周囲の言葉に素直になれず自分の力だけを信じた結果、上手くいきませんでした。しかし、2年目、先生の言葉に素直に従った結果、今度は上手くいきました。素直でいることや一生懸命やることが昔より恥ずかしいと思うかもしれませんが、失敗するよりは断然マシです。そして一度悔しい思いをした分、合格した時の嬉しさは何倍にもなるはずです。綺麗に物事を運ぶことができなくても、泥臭く食らいついていくとわかってくれる人はいました。悔しい気持ちを忘れずに、頑張ってください。