最終合格国家一般職(近畿管区行政評価局)、裁判所事務官、奈良県庁、国税専門官
二次辞退国家総合職
最初のきっかけは正直なところ、面接に対する苦手意識がすごく強かったので、民間の就活で戦える気がせず消去法で公務員試験を選びました。その後、公務員・民間企業を問わず説明会などで職員の方の話を聞く内に、派手ではなくとも社会の為に必要な仕事をコツコツ重ねていく公務員の仕事の方が自分には合っていると思うようになり、改めて公務員として働きたいと思うようになりました。
一つ目は、少人数制です。私は、公務員試験の勉強を始めようとする中で一番不安だったのがモチベーションの維持でした。EYEは、少人数制だからこそ担任の先生や講師の方との距離が近く、また友人も出来やすそうで、いつでも誰かに相談したり励ましあうことが出来そうな点に惹かれました。
二つ目は、DVDが無制限で見放題という点です。大学の授業やバイトで講義に出られない時、その度にフォローにお金を払ったり予約をしたりするのは面倒だったので、校舎に行けばいつでもDVDを見られるところが良いなと思いました。
バイト等で生講義に出られないこともありましたが、とにかく数的・経済・法律の授業は一週間以上遅れないようにし、また次の授業を受けるまでに前回の宿題を解くことは徹底していました。夏休みには、講義とは別に数的と経済を毎日1時間は触るように意識していましたが、もちろん何もやらない日もありました。
この頃から週30時間を目標に勉強しようとしていましたが、年内はあまり達成できなかったように思います。ただ、数的と経済は毎日触るようにし(たった一問でも!)、憲法も余裕があれば問題を解いていました。
また、10月からはチューターさんがいたので、勉強の進め方やモチベーションの保ち方など、いろいろな方に話を聞きに行きました。実際に合格した方の話なのですごく参考になりましたし、ただ単に先輩とのお喋りを楽しんでいたという面もありますが、それも含めて勉強のモチベーション維持に繋がりました。
12~1月は、主要三科目に加え、学系や教養科目のDVDをとりあえず見るだけ見て、あとは大学の単位を取りきることに集中しました。
鍵当番をし、毎日7時半から20~21時頃まで勉強しました。一日の流れは、7時半~10時に数的・文章理解→10時~12時に法律のDVD→12~13時半に学系→休憩→14時半~16時半に経済→16時半~17時半に法律→休憩→18時~20時過ぎまで教養や小論文、といった感じです。もっとも、私は気分によって結構順番や内容を変えていたので、あくまで一例ですが…。
日曜日は疲れ切って、勉強出来ないことの方が多かったです。この時期は上手く息抜きすることも重要なので、みなさんもあまり根を詰めすぎないように気を付けてください。
試験直前(一週間前など)は過去問やそれまでに受けた試験を徹底的に復習しました。
公務員試験は過去問に始まり過去問に終わるので、普段の勉強の時からとにかく復習を大切にしてください。
とにかくいろんな人に助けてもらえたことです。特に直前期は、一日は長く勉強は果てしなく、一方で一週間があっという間に過ぎ焦り、気付けば試験まであと3か月、2か月…と絶望しかかります。そうした時に、受付の方はいつでも穏やかに迎え入れてくれ、森本先生や増田先生に檄を飛ばしてもらい、チューターの方々には愚痴や相談を聞いてもらい、同じ境遇の友達と不安を共有したり励ましあうことで、なんとか乗り越えることが出来ました。また、試験や面接の前日などは、毎回増田先生のところに行って激励の言葉をもらっていました。
私にとっては、公務員試験最大の山場が面接でした。ボランティアや留学どころか、ゼミもサークルも入っていない…ということで、自分のことながら「えっ何を話すの?」という状態でした。とりあえず、チューターゼミに参加して面接カードを作ってみたりしましたが、やがて考えれば考えるほど不安になり勉強に手がつかなくなるほどになりました。森本先生に相談すると「一次試験に合格せな話にならん。面接はなんとでもなるから、とにかく今は勉強しなさい」と言っていただいたので、直前期に入ってからは一切面接対策はしませんでした。結論として、面接や面接カード提出の1~2週間前から取り掛かっても(先生方に泣きついても)、案外なんとかなりました。もちろん早めに取り掛かるに越したことはありませんし、かく言う私も12月の時点でチューターゼミに参加して、多少は自己分析っぽいものをしていたので、完全にゼロからのスタートというわけではありませんでしたが…。
今となって思うことは、毎月の森本先生や増田先生との面談が大きかったのかなと思います。その時はただ不安や愚痴を話しているだけだと思っていましたが、先生方はそうした普段の会話の中から私の適性や考え方を汲み取ってくださっていました。また私自身も、話すことで自分が何をしたいのか、何を考えているのかを明らかにしていくことが出来ていたようです。面接のネタは人よりずっと少なかったけれど、面談や個別授業を通して森本先生や笹田先生に私の「軸」となる部分を見つけてもらい、その軸に沿って志望動機や自分のエピソードを伝えることを徹底するようにしました。それが自信にも繋がって、面接本番でも堂々と話すことが出来たのだと思います。
教養論文は、4月ごろから織田先生のレジュメを読み込みました。この時、まずタイトル(テーマ)を見て現状・問題点・対策をそれぞれ2~3個ずつ頭に思い浮かべられるかどうかを確認し、それから大体の流れを思い浮かべ、答え合わせのように本文を読んでいくように意識していました。
憲法論文も、森本先生のローラー憲法の解答を、まず定義・規範定立・あてはめの流れを頭の中で確認し、それから大体の流れを思い浮かべながら本文を読んでいきました。ただ、憲法論文に関しては用語や形式を正しくおさえる必要があったので、試験の一か月前くらいから実際に書いて練習もしました。
基本的には、講師の先生方が勧める方法で勉強を進めていきました。また、復習の際には必ず一つのテキストやレジュメに帰って、知識の出所を明らかにするよう徹底していました。
公務員試験のコツは、いかにして自分に合ったやり方を見つけるか、ということだと思います。もちろん、試験を受ける人の中には勉強や面接の才能が人より頭一つ抜けている人がいますが、それはごく一部で多くの受験生は同じスタートラインに立っています。その中で合格を勝ち取るためには、限られた時間で多くの科目をどうやってこなすか、自分の思いや経験を相手にどう伝えるか、その方法を見つけて徹底的に取り組むことが大切です。それが自分一人では難しいと思ったら、先生やチューターや友達に頼りましょう。必ずどこかで答えが見つかります。途中は不安でいっぱいだと思いますが、いざやってみると大体のことはなんとかなりますよ。
長い闘いになると思いますが、しっかり準備すれば大丈夫です。周りと助け合いながら、頑張っていきましょう。