2017年度公務員試験のEYE合格体験記

「夢を夢で終わらせない」

龍谷大学 法学部4年(受験時) 1.0年講座 2月生 警察消防教養プレミアムコース30

最終合格宮崎県警察官A(女性)

モチベーションチャート

-対応していただいた女性警察官に憧れて-

 高校2年生の時、私と一緒にいる時に友人が犯罪の被害に遭った。周りの人達に助けを求めたが、笑われたり突き返されたりした。そういうことあって、その後に対応してくれた女性警察官の犯罪に立ち向かう姿勢や、被害者に対する繊細な配慮、警察官の姿そのものが強く逞しく見え自分もこうなりたいと思い警察官を志すようになった。志した当初は漠然と警察官というものだけで、何がしたいというのは明確にはなかった。しかし事件後、犯罪が被害者にどのような影響を与えるのかということを目の当たりにし、女性が被害者になる犯罪に自分が立ち向かい、心の傷の一部でも私が背負えたらいいな、という気持ちが更に強くなった。

-決め手は個別授業があること-

 警察官になるためにはまず筆記試験に通らなければ面接には進めないので、なんとしても筆記試験に通ろうと思った。しかし独学で勉強するには自分には限界があると感じ公務員の予備校に通うことに決めた。2回生の冬、2月に予備校探しをしていたところEYEのホームページを発見し、個別授業があるということを知り、ここに通おうと思い個別相談に予約した。様々な能力の生徒に向けて一律同じ授業では、自分がついていけなかった時にどうしようと思った。しかし、個別授業では先生と生徒が一対一なため、授業で分からなかったことなどを教えていただくことができ、ここならやっていけると感じ入学した。そして実際、個別授業で先生に面接や筆記試験について相談に乗っていただき大変お世話になったので入って本当に良かった。

-自分にあった勉強法を-

<スタート時期>

 私は2月生としてEYEに入ったが、4月までは授業を受けるだけで復習や自ら勉強ということは全くしてなかった。しかし5月になり筆記試験まで残り1年ということで、警察官の説明会や警察の大学生ボランティアに所属しているので、そこで現役警察官と話しをし、私もがんばろうと徐々に身を引き締める方向へ向かっていった。始めの内は数的処理を中心にダーウィンを進めていたが、問題集が私には難しく笹田先生に相談した。そこで警察官専用の問題集を中心に進めていったらいいとアドバイスをいただき、警察官専用の問題集に切り替えた。

<中間期>

 スタート時期にはほとんど数的処理の勉強しかしていなかったが、中間期に差し掛かり、何月までにこの教科は完璧にするという計画を立て、数的処理と平行して憲法と政治経済、世界史、日本史を勉強し始めた。EYEの授業にはほぼ出るようにし、自習は自習室ではなく大学の図書館を利用していた。大学の授業が終わり、予備校に行くまで大学の図書館で数的処理を勉強し、予備校での授業に出席し、帰りの電車の中で憲法や経済などの暗記科目を勉強するというルーティンだった。大学が休みの日には家の近所の図書館や家で地道に勉強していた。

<直前期>

 生物、地理、思想、化学、物理、芸術・文学、の科目は直前期に一気に詰め込むという計画を立てていたため、直前期から勉強し始めた。朝はどうしても苦手でやる気が起こらないので私は主に夜に勉強していた。数的処理で疑問に思ったこと、回答を見ても分からないことは全て笹田先生に個別授業で教えていただいていた。その他の科目は警察専用の問題集やダーウィンの教科書、授業でのレジュメ、スマートフォンのアプリや、大学で頭の賢い友達に教えてもらったりしていた。また、私はどの教科でも原理が出てくるとその仕組みが分からないと気がすまないのでインターネットで調べたりして徹底的に勉強していた。直前期には問題集を何度も何度も繰り返し解いていた数的処理に関しては3回繰り返し解いたところで、もう一つ新たな問題集を購入し取り組んだ。筆記試験で問題が出てきて分からないということが嫌なので、とにかくどの教科も完璧に網羅するんだというモチベーションで勉強に励んでいた。私は奈良県警と宮崎県警を受験していたが、5月と7月と筆記試験の時期が異なるため、5月の奈良県警の筆記試験が終わってもなお7月の宮崎県警の筆記試験に向け勉強していた。また直前期には筆記試験と平行して体力試験に向け、キックボクシングで鍛えたり、ランニングや腕立て・腹筋など体力づくりにも取り組んでいた。

-カリキュラムが充実していること-

 私は個別授業がなければきっと警察官の試験には合格していません。それほどお世話になりました。特に笹田先生には数的処理の勉強法から、面接対策、モチベーションの維持に至るまで大変お世話になりました。感謝しても感謝し尽せません。本当にEYEに入って先生に出会うことができて良かったと思っています。その他にも警察や消防を志望している人対象に、体力試験対策があり、腕立ての仕方や腹筋の仕方などとても為になる対策でした。また、周りの人たちと体力試験対策をすることで自分はあとどれほど足りていないのかが分かる機会でした。

-面接・論文対策-

 面接マナーは面接マナー練習会に参加し、実際に周りの人たちや自分で実践することで身に着けるようにし、集団面接対策にしても集団面接練習会に参加し、そこでマナーを習得した。その他、奈良県警の面接カードについては予め自分で書いたものを個別授業で先生に添削してもらっていた。宮崎県警については添削してもらう時間がなかったため自分で書いたものをそのまま提出した。面接対策という意味ではないが、説明会には積極的に参加するようにしていた。奈良県は地元ということもあり説明会に参加し、そこで警察官の方がおっしゃっていたことが何か面接の時に役立つかもしれないと思い、気になったことはメモを取るようにしていた。宮崎県警については地元ではない為、説明会に参加できないので、実際に宮崎県に足を運んで交番で話を聞かせていただいた。受験しない県警の説明会でも現役警察官の話を聞ける絶好の機会なので、行ける範囲で参加するようにしていた。面接・論文の対策もかねて、受験する県警のホームページは隅々までチェックするようにしていた。特に犯罪統計や方針は入念に見ていた。時事についても、おおまかな日本の情勢やその県のニュースもチェックするようにしていた。

-勉強で工夫したこと-

 まずどの教科から勉強を進めていくかについては、警察官の筆記試験のおおまかな教科出題数を参考にして決めていた。出題数が多い教科から勉強を開始し、たとえ一問出るか出ないか分からない科目についても山は張らず完璧にできるよう片っ端から勉強した。また電車通学だったということもあり通学時間は暗記科目の勉強に当て、寝る直前もベッドで記憶力を上げるため暗記科目を復習していた。数的処理についてはとにかく問題を何度も何度も繰り返し、回答を覚えるのではなく、類似する問題が出ても解けるよう仕組みから理解するようにしていた。政治経済・憲法などにしても、ただ暗記するのではなく言葉の意味をインターネットで調べたり、確実に自分の知識として習得できるよう心がけていた。また、手軽にスマートフォンに公務員対策のアプリがあるのでそれもうまく活用していた。
 時事問題については新聞に加え即効の時事に目を通していた。とにかく全ての科目に共通していた私の勉強法は〝徹底的に〟ということだ。

-この体験記を見てくださっている皆さんへ-

 私は身長が低いこともあり、身長制限がない県警しか受けることができませんでした。時には人から警察官になることを笑われ馬鹿にされたこともありました。でも私の想いはその程度で潰れるものでもありませんでした。身長が低い分、誰よりも努力してやろうと決めました。不合格になったらどうしようなどのネガティブな弱音は絶対に吐かないと決め、努力してきました。そんな強い想いから、奈良県警の最終面接では感極まって泣いてしまうという失敗をしました。その後不合格という結果を受け、最終面接まで進んだのにチャンスを無駄にしてしまったと思う反面、更に警察官になりたいという想いが強くなりました。奈良県警が不合格だったことで気づけたことが沢山あります。試験が進むにつれ私の頭の中には合格の二文字しかありませんでした。ただ目の前の女性警察官に憧れて警察官になりたいと思ったこと、被害で苦しむ友人をなんとしても助けたいと思ったことなど大切なことを忘れてしまっていました。不合格だったことで6年間をもう一度振り返り、初心の最も重要なことに気づきました。その時にはチャンスを無駄にしたという思いは消え、なんとしても宮崎県警に合格したいというモチベーションになっていました。奈良県警の秋の2回目の試験は申し込まず、宮崎県警一本で頑張るという覚悟を決めました。その為には私の何がいけなかったのか振り返る必要があると考え、最終面接での質問と私の答えを全て紙に書き出し、友人や先生からのアドバイスをもらいました。そして、面接では完璧なことを言わなければならないという考えが私の中にはあったことに気づき、宮崎県警はありのままの飾らない自分で臨むことにしました。その結果、地元でもなく、縁もゆかりもないのにもかかわらず宮崎県警から合格をいただき、私は念願の警察官になることができます。話は長くなりましたが、これから警察官、その他の夢に向けて頑張る皆さんに言いたいことは、何事でも、結果がたとえ自分の望むものでなかったとしても、自分の思うように勉強がいかなかったとしても、考え方一つでピンチはチャンスに変えられるということです。ピンチや災難、うまくいかない時こそチャンスは隠されています。それに気づけるかどうかは皆さん自身です。そして最後まで諦めないことが大切です。私は何回落ちても警察官になれるまで受け続けてやると思い頑張ってきました。それは自分の為でもあり、自分が頑張ることで救える人がいるかもしれない人達のためです。どんな状況でもその職に就いた自分を想像し、誰かのためや何かのために頑張ってください。そして合格はゴールではありません。合格は新たなスタートです。