2017年度公務員試験のEYE合格体験記

「努力は報われるを実感」

関西学院大学 社会学部4年(受験時) ウルトラコース 1.0年講座 2月生

最終合格国家一般職

①公務員を目指した理由

 大学2年生の後半になり、友達と将来について話していた時に自分はどんな仕事がしたいかという明確な考えがなく迷っていた時に大学でEYEの説明会に参加しました。話を聞くまでは公務員の仕事に対してあまり良いイメージはなかったのですが、自分が知らないだけで興味深い仕事がたくさんあることを知り惹かれていきました。また、自分自身大学生活でなにか努力した証みたいなものが欲しいと思っていたので、長く辛い道のりではありますが勉強することに決めました。

②大手にはないアットホームさ

 私は一度も大きな塾や予備校に通ったことがなく、大人数で勉強することにあまり慣れていませんでした。しかし、EYEは少人数で授業が受けることができ、またわからないところがあっても少人数なので質問もしやすかったので法律や経済などに対して全く無知な私でもあきらめることなく続けることができました。また、不安なことがあっても先生たちが相談にのってくれるのでモチベーションを最後まで維持できました。

③学習の流れ

―スタート期(2回生の2月~3回生の8月)―

 はじめはなにをすればいいのかわからなかったので、講義にできる限りでることと、その講義の復習を次の講義までに確実にすることを目標にしました。予備校なのでスケジュール通りこなせば合格できると考えたからです。実際、私は社会学部だったので法律も経済もまったくのノータッチからはじめましたが、少しずつ知識が定着していきました。もちろん、サークルにも参加して息抜きもしていましたし、アルバイトもがっつりやっていました。勉強時間は週30時間を目標にしていました。

―中間期(3回生の8月~3回生の12月)―

 サークルも引退し、大学の授業も少なくなったので予備校に来る時間も増えました。勉強内容も講義の復習や課題だけでなく、数的処理や判断推理に関しては演習もどんどんするようになりました。しかし、法律や経済系は知識の定着を確実にするために、教科書や、参考書を読むことも演習と同時進行でやっていました。
 そしてこの時期に模試などを受けて自分の今の実力を理解したり、公務研究セミナーや官庁公開フェスティバルなどに参加したりして情報収集をするとともに、モチベーションの維持に努めました。
 アルバイトは10月以降週2から3に抑えるようにし、勉強時間は週40時間を目標にしました。

―直前期(3回生の1月~)―

 年も明けていよいよラストスパートになりました。この時期は1科目1時間を目安に過去問を繰り返していました。暗記科目と呼ばれるものも実は過去問を繰り返しているうちに、だいたい覚えることが絞られていくのでやはり問題演習は重要だなと感じました。しかし、法律系は単なる暗記ではなかったのでこの時期でも講義DVDをみたりして試験の直前まで知識を蓄えようとしていました。また、論文試験対策や面接試験の対策も本腰を入れるようになりました。  アルバイトは週1になり、勉強時間は週60~70時間を目標にしていました。

④EYEで学習してよかったこと

 やっぱり距離の近さです。わかりにくいところがあってもすぐに質問に行ける環境や、チューターの先輩方に勉強方法のアドバイスや情報を聞けたことは本当に助かりました。自分一人では確実に限界だったなと思うこともたくさんあったので、そのような環境で勉強できたことは合格できた大きな要因のひとつになっていると思います。

⑤面接&論文対策

 面接対策を始めたのはチューターゼミがきっかけでした。まず、面接カードについては面接ノートを準備しました。綺麗な文章でまとめようとせず、自分が公務員になりたい理由やサークルのこと、高校時代の野球のことなどを全て書きました。とにかく色々なことをノートに書くことで自分がどのような人間で、21年間どのような経験をしてきたのかを見つめることができます。面接ノートのおかげで、いざ面接カードを書くときも比較的スムーズに書くことができました。そして面接カード作成のときには森本先生や増田先生に見てもらい、たくさんのアドバイスをしてもらえました。
 次に、森本先生や笹田先生に面接指導をしていただきました。本番のように面接をすることで、流れをつかむこともできるし、質問への答え方も次第に上手くなっていきます。また、教室を借りて受講生同士で面接や集団討論の練習もしました。このとき大事なのは面接官役をすることです。面接官役をして友達の改善点を見つけることで自分のときも気を付けようと意識し、みんなで成長することができました。
 論文は織田先生のレジュメを使いました。毎日コツコツ頑張って、織田先生のレジュメをマスターすれば、全く知らないテーマが出てもレジュメの知識を使って書くことができます。1週間で1つのテーマをマスターするため、紙に書いたり電車の中でレジュメを読んだりしました。レジュメを何度も見ていると、現状・問題・対策と文章の構成が瞬時に頭に浮かび、綺麗な論文が書けるようになりました。教養論文を勉強していると時事対策にもなりますし、面接や集団討論対策にもなります。

⑥勉強で工夫したこと

「数的処理」
 数的処理に関しては、はじめのうちは解けなくてもいいので解き方を覚えることを意識しました。問題を見てもらえればわかるように、過去問と同じような問題が試験でも確実に出るので、ある意味では暗記問題感覚で勉強をしていました。そして、直前期になると、問題をみてどのパターンの問題かが瞬時に出せるように毎日過去問を繰り返して解き方の定着を目指しました。
「文章理解」
 文章理解も1日1問でもいいのでコンスタントにやることを意識していました。あいだを空けてしまうと読む速度が遅くなってしまったり、勘もにぶってしまったりするので自分の受ける試験先の過去問に限らず、片っ端から解くようにしていました。
「人文科学」
 人文科学は範囲が広い割に試験でも1問ずつしかでなかったりしますが、意外と要所を押さえれば解けました。なので過去問を繰り返して解説などを読み覚えるようにしました。日本史や世界史に関しては時間があるのなら漫画で読める日本史や世界史を読んで流れを理解してからやることもおすすめです。
「自然科学」
 私は文系だったので自然科学に関しては諦めていました。なので試験では運任せでした。すいません。
「法律科目」
 法律科目に関しては問題演習よりも教科書や参考書、講義DVDを繰り返していました。覚える量が膨大なので辛くなりますが、ここで培った知識は働きはじめても確実に必要となるので根気強く続ける必要があると思います。
「ミクロ・マクロ」
 まずは、講義DVDとレジュメ問題で基礎を身に付けました。その後は、ダーウィン、スー過去という流れで問題演習に力を入れました。スー過去はダーウィンと比べると難易度が上がるのでその前に、最初でつまずかない経済学を読んでさらに基礎を固めてからスー過去にとりかかりました。
「学系(政治学、行政学、財政学)」
 学系に関しては講義を受けた後はひたすら過去問を繰り返しました。学系に関しては流れとかがあまりないので覚えるだけで問題が解けると思います。財政学に関してはグラフの数字など細かいと思うこともありますが、時事でも必要なところになり、速攻の時事などを読み続けていれば自然と覚えるのであまり心配はいらないと思います。あとは新聞を読むこともおすすめです。

⑦これから勉強する皆さんへ応援メッセージ

 科目が多いので勉強する時間は必然的に長くなり、内定は民間企業よりも2か月くらい遅くなり、周りの友達がどんどん遊び始める中勉強を続けることは辛くてもうやめよかなと思うことが何度もありました。でもその分合格したときの喜びは大きかったし、努力すれば必ず報われることを実感することもできました。人生の中でこれだけ勉強することはもうないと思うので、最後くらい頑張るのも悪くはないと思います。
 また、勉強も大切ですが、試験はマークシート形式なので運の要素も確実にあります。なのでゴミを拾う、靴をそろえるなどなにげない日常の中で運を引き寄せることも絶対に本番で役立つので実践してみてください。私も運には大変助けてもらいました。
 辛い勉強もいつかは必ず終わりがくるので、悔いのないように頑張ってください。