2017年度公務員試験のEYE合格体験記

「あせらずに、自分のペースで」

既卒22歳(受験時) プレミアムコース10 8ヶ月講座 8月生

最終合格特別区Ⅰ類、埼玉県上級

二次辞退国税専門官

―民間企業の就職活動を経て、公務員に―

 私は学生時代、民間企業での就職を考えていました。その際、数多くの企業を訪問しましたが、民間企業の業務内容と自分が取り組みたいと思っていた業務内容との違和感に悩んでいました。そうした中で、私自身、どの企業を調べるときにも、企業の行う社会貢献事業に興味を持つことに気付きました。これから長く働いていく上で、広域的に多くの人に対して影響を与える社会貢献の仕事に携わりたいと考え、大学4年の8月半ばから公務員に志望を転換しました。

―多くの予備校と迷いましたが…決め手は2つ―

 公務員試験のための予備校は数多くあり迷いましたが、決め手となった理由は大きく2つあります。1つ目は、私の友人がEYEに通っており、第一志望の試験種に合格していたことです。2つ目は、予備校に入る前に池袋校に説明を聞きに伺った際、担任の岡田先生がとても丁寧に対応してくださったことです。大学4年の夏から公務員を目指すという状況で、卒業論文と並行して勉強を進めることや、既卒で受験することなど、様々な不安がありました。そうした個々の悩みも、その都度個別相談に伺える環境があり、安心して勉強を進めることができると感じ、入学を決めました。

―個別相談が気軽に相談できるのがEYEの魅力―

 勉強の進め方から試験の併願先など、細かいことでも気軽に相談することができる環境にとても助けられました。また校舎での業務説明会の開催があったため、効率よく志望先の情報を得ることができました。勉強に時間を費やしたいなかで、そうした事務的な情報収集の時間を短縮できたこともとても良かったと感じています。

―私の学習の流れ―

スタート時期(8~9月)

 8月の中旬に入校し、最初に岡田先生にどのように勉強を進めていくか相談に乗っていただきました。大学は10、11月にゼミナールの合宿準備や卒業論文の提出があり、勉強時間を確保するのが難しいことが分かっていたので、夏休み期間である8、9月に優先科目である判断推理・数的処理・憲法・ミクロ経済のDVDを消化していきました。

中間期

 9月末から10月にかけて民法とマクロ経済のDVDを消化したものの、大学の課題が忙しく、11月はDVDを殆ど観ることができず、消化したDVDの復習もできていませんでした。岡田先生に相談に伺い、今まで勉強したものの知識を忘れないよう復習だけするようアドバイスを頂き、進まないことに焦りすぎず、可能な範囲で勉強を進めていきました。
 卒業論文を提出し終えた12月中旬ごろから本格的に勉強を再開し、DVD消化を含め1日8時間の勉強時間の確保を目標にしていました。勉強再開時は焦る気持ちが強く、10時間以上の勉強を続けていましたが、かえって疲れて集中力が落ちてしまうことがありました。そのため1週間の勉強時間を8h×7日で56h以上を目安にして、週の目標時間が達成できれば気分転換に出掛けるなど、無理せず勉強を継続できるよう心掛けました。

直前期

 3月に初めて模試を受け、その際どの教科の勉強が足りないのか、また足りない中でもどの教科ならすぐに点数を上げることが出来るのかが実感として分かりました。DVDを消化しただけでほぼ復習をしていない状態での模試だったため、受験へのためらいがありましたが、試験を受けたことでこの先の勉強で何を優先して取り組むべきか分かったため、とても有意義であったと感じています。3月はひたすらダーウィンやレジュメを使い、これまでの復習と知識の定着に時間を費やしました。また、小論文の論点として扱われそうな話題のニュースにも目を通すよう心掛けていました。特別区の過去問に取り組んだのは4月からで、10年分を3周しました。過去問で間違えたところや迷ったところはノートにまとめ、移動時間や試験直前はノートをみて苦手な知識の定着に努めました。

―私の面接・論文対策―

 面接対策はEYEで開かれている合格者向けの面接アドバイス会があり、そこで受験生と知り合い、面接の練習をしていました。それに加え、林先生の面接の個別授業を受講したり、本番直前には模擬面接も受けました。同世代で練習するだけでなく、実際の面接官の年代に近い講師の方々の指導があったことで、より多様な視点から自己分析をすることができたと感じています。
 論文対策は校舎内で過去の合格者の論文が閲覧出来るため、そうした論文を参考にしながら、主要な論点をまとめていきました。完璧に文章を暗記するというよりは、論点ごとの要旨を抑えることで、1つの要旨を様々な論点に応用できるように心がけていました。特別区の小論文は、年によって特殊なテーマであることも多いので、全く分からないということにならないように、新聞を読む際は、知らない分野でも簡単な概容は抑えるなど、幅広い知識に触れていくことが大事だと思います。また論文対策をしっかり取り組んでいると、やりたい仕事について、その仕事に現在どのような課題がありどのような取り組みをされているかなどが分かり、後の面接対策にも役に立つことが多いので、そうした観点から調べたり論点を作ると、楽しんで取り組むことができると思います。

―ゆるやかな計画の実行を心掛けた―

 私は入校したのが大学4年の夏だったため、他の人よりもスタートが遅く、さらに卒業論文など学業が忙しい時期があり、年内まではあまり良いペースでは勉強できませんでした。そうした中で、勉強時間をゼロにはせず、毎日少しでもなにかに取り組むことだけは心掛けました。実際の試験は1次試験だけでも2ヶ月以上の時間差があり、モチベーションを保つことが難しいこともあります。勉強の目標は立てていましたが、1日のスケジュールにとらわれすぎず、1週間単位で目標を達成するようにするなど、ゆるやかな計画の実行を心掛けていました。長期間勉強に取り組むうえで、どうすればストレスをためずに勉強を続けることが出来るかを考え、無理をしないことが大切だと思います。

―とても有意義で貴重な経験―

 私自身大学4年時に、周りが就職を決めていくなかで、民間企業から公務員に志望を転換することに対する不安はとても大きかったです。これから勉強を始める方の中にも、本当にこんなにたくさんの教科をこなせるのか、文系だから経済や数学はできないんじゃないか、今からで間に合うだろうか、合格できるのかなど様々な不安があると思います。実際ずっと、勉強をしながらも、そうした不安がありました。その不安を完璧になくすことは難しいですが、自分が公務員として働きたいという思いを原動力に、努力を続ければ、希望を叶えることができると思います。今の努力の方向性があっているのかどうかを、個別相談などを通じて客観的に判断できる環境が提供されていることや、同じ状況にいる人と知り合い話すことができたことは、私にとって大きな支えになりました。現在、公務員試験に合格して、希望の場所で働けるといった喜びはもちろんありますが、それ以上に、今まで知らなかった知識に触れたり政策を知ったことで社会の見方が広がったり、公務員を目指す人たちと出会って新しい考え方に触れることができたことが、とても有意義で貴重な経験であったと思っています。多くの時間をかけてチャレンジする価値のある試験だと思うので、迷っている方はぜひ挑戦してほしいです。応援しています。